出版社内容情報
生態環境の破壊,民族対立,歯止めなき科学技術の発展…。いよいよ鮮明になる人類滅びの構図。〈地球運命共同体〉の意識をもって我々は人間性の証しを見出せるか。
内容説明
生態環境の破壊、人口増大と民族対立、政治の停滞と宗教の無力、科学技術の歯止めなき発展。いよいよ鮮明になる地球の危機と人類滅びの構図。〈地球運命共同体〉の意識をもって、我々は人間性の証しを見出せるか?滅びの福音書。
目次
プロローグ 歴史というものの歴史
1 地球時代
2 地球籍身分証明書
3 地球の最期の苦しみ
4 地球上の私たちの目的
5 不可能な現実主義
6 人類政治
7 思考の変革
8 滅びの福音書
結論 祖国地球
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tamako
13
ヤマザキマリが夫君と共通で推している本とのことで読んでみた。難しかったけど面白かった! 1章は非常にテンポ良くコンパクトに世界史がまとまっていて、高校で世界史を必修分しか習わなかった自分にも非常に良く理解できた。高校生にも超おすすめ。2章も生物史と人類学がミチッと詰まってる。を踏まえての3章以後が本題。30年も前の本とは思えないくらい今の課題に肉薄してる。こんなにすごい本が絶版とはもったいない。2022/07/18
よちゆし
1
人類の歴史をとても分かりやすく解説している。自分のもっている知識では十分には理解できていないだろうと思うが、言わんとするところは分かった。1993年出版の本だが、2024年の今読んで先見の明があることに驚かされる。地球規模の問題が頻発している今、戦争や紛争などと争っている場合ではない。ともに手を取り合って、地球を何とかしなくてはと思わせる本であった。2024/03/19