叢書・ウニベルシタス<br> クリストファー・ヒル評論集〈2〉十七世紀イギリスの宗教と政治

叢書・ウニベルシタス
クリストファー・ヒル評論集〈2〉十七世紀イギリスの宗教と政治

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  • サイズ B6判/ページ数 487,/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784588003318
  • NDC分類 233.052
  • Cコード C1322

出版社内容情報

ピューリタン革命に代表される深淵な宗教的闘争を政治・経済との関わりを軸に圧倒的実例と独特の史観から分析論証した思考の集成。

内容説明

〈ピューリタン革命〉に代表されるイギリス十七世紀社会における深淵な宗教的闘争を、政治および経済との関わりあるいはその時代に生き苦闘し苦悶した人々を背景に、圧倒的実例と独特の史観から分析・論証。思想史から社会史への移行を示すヒルの思考の集成。

目次

第1部 序論(歴史と教派史;宗教の必要性)
第2部 イングランド国教会最初の一世紀(プロテスタント国家;権威の問題;教会国家;グリンダルからロードへ)
第3部 異端と急進主義政治運動(ロラード派からレヴェラーズへ;罪と社会;トバイアス・クリスプ博士;十七世紀イングランドにおける反律法主義;ジェラード・ウィンスタンリーの宗教思想)
第4部 千年王国とその後(ジョン・リーヴ、ローレンス・クラークスン、;ロドウィク・マグルトン;「ユダヤ人の改宗するまで」;便宜信従とグリンダルの伝統;神とイングランド革命)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てれまこし

8
清教徒革命という名で知られているイギリス革命だが、歴史家はすでにそれが純粋に宗教的な革命であったとは考えてないらしい。当時教会・聖職者は大地主であり、徴税権をもち、民衆の教育を独占し、司法の一部も司っていたから、宗教と政治は地続きだった。国教徒対ピューリタンというよりも教会の支配をめぐる「宮廷」と「地方」の対立という図式の方が的を得てるらしい。だが聖書が英訳され、折しも印刷技術が文書の普及を容易にしたことから、平信徒がテクスト解釈をするようになった。自ら読み作文する者たちの登場抜きに革命は考えられない。2023/07/06

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