出版社内容情報
裸体や性,排泄にかかわる羞恥のありようを古今東西にわたってあまねく検証し,羞恥を《文明化》の産物とするエリアスの理論に真っ向から挑む。図版222点収録。
内容説明
裸体や性、排泄にかかわるはじらいの民族学、人類学。羞恥を文明化の成果とする近代の西欧の傲慢を正す。
目次
1 古代ギリシアの裸の英雄
2 裸の騎士、あるいは《私は切にお願いしなければなりません…》
3 中世の浴場
4 中世の野外浴場
5 ローマ人、初期キリスト教徒、ユダヤ人、回教徒の入浴
6 近代の水浴び
7 日本、ロシア、スカンジナヴィアにおける裸
8 ぶしつけな視線
9 ヌーディストの視線
10 私的領域と幻の壁
11 ベッドでのはじらい
12 幼児の性
13 はばかりと便器
14 自文化および異文化における排尿、排便、放屁
15 召使い、奴隷、名誉なき人びとの面前での露出
16 刑吏と魔女
17 刑罰としての露出
18 中世と肉体の露出
19 中世の俳優と娼婦
20 この世の楽園
21 不能の証明と公開性交