出版社内容情報
ニーチェは政治をどう考えどのように政治的だったのか。彼の政治的立場を多様な側面から論究,ニーチェ思想の脱政治化を図るとともに現代の政治的精神の再考を迫る。
内容説明
ニーチェは政治についてどう考えどのような意味で政治的だったか。民主主義への反発と接近、貴族主義への執着と断罪、社会主義への憎悪と親近性、反軍国主義と戦争肯定等々、彼のものと目されてきた政治的立場を多面から論究。ニーチェ思想の〈脱政治化〉を図るとともに現代の〈政治的精神〉の再考を迫る。
目次
ニーチェとその解釈者たち
「政治的なもの」という概念
反政治的ニーチェ
党派組織に対する批判
反民主主義的傾向
貴族主義への愛着
貴族階級の頽廃
民主主義との妥協の試み
反進歩主義的特徴
国家の問題
反社会主義
社会主義的な考え方
反資本主義
社会ダーウィニズム
反軍国主義的特徴
戦争肯定
民族主義の問題
人種主義の問題
ニーチェと「政治的なもの」