出版社内容情報
資本・国家の論理と言語 = 文化の位相を捉えなおし,高度情報化社会における〈知識人 = 普遍的理念〉神話の崩壊と〈知〉の自由な試みにポストモダンの可能性を探る。
内容説明
ミッテラン政権成立後の政治状況下でアクチュアルな問題にかかわりつつ、資本・国家の論理と言語=文化の位相を根底から捉えなおし、高度情報化社会における〈知識人=普遍的理念〉神話の崩壊と〈知〉の自由な実験的試みにポストモダンの〈知〉の可能性を探る。
目次
1 知識人の終焉
2 争異
3 非‐文化政策のために
4 新しいテクノロジー
5 ヴィトゲンシュタイン、〈以後〉
6 知的流行(モード)
7 ポストモダン問題への軽やかな補遺
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
毒モナカジャンボ
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普遍性を解体するポストモダンの状況にあってモダンを生き延び現代まで存在する資本主義は、効率性・遂行性の元に科学・技術・国家・経済を再編成しようとする。普遍的主体に立脚しようとする「知識人」はここでは不可能なのだが、リオタールが提示するありうべき知識人のあり方はここでは理想的で曖昧なレベルにとどまっている。コンピュータの衝撃が本当にでかい。現代フランス思想の源流をなすであろうハイデガーもサイバネティクスをかなり重要視していたことを思い出す。今読むと時代はさらに変わったなあと思うが言語の重要性は変わらない。2021/05/14
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