内容説明
うわさはどこで生まれ、どのようにながされ、その役割は何か。うわさを消し去ることは可能か。このとらえがたい現象、最古で最強のメディアの核心にせまる!
目次
第一部 うわさの誕生と死(うわさはどのように生まれるか;うわさは走る、うわさは走る;われわれはなぜうわさを信ずるのか;うわさ―その大衆、その機能;行為者たち;うわさの終りと沈黙の意味;永劫回帰?)
第2部 うわさの解釈(メッセージ―偶然と必然;隠されたメッセージ;うわさがあきらかにする深部フランス)
第3部 うわさの利用(犯罪、調査、うわさ;うわさとスター・システム;工場とオフィスで;マーケッティングにおけるうわさ;金融財政のうわさ;政治的うわさ)
第4部 うわさは消すことができるか(反うわさ;否定=危険な技術;うわさのイメージを変える;予防するに如かず)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
otoya
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うわさについて。よく言われることではあるが、人は真実を真実だと考えるのではなく、真実だと考えることを真実だと思う、という話。それ故にどんなに権力を持つものが、うわさの内容を否定したとしても、それは全く役に立たないことになる。この本が対象としているのは、インターネット以前のメディアであるが、人々の精神構造はそう変わっていないと思う。それどころか、うわさが広まるスピードは増し、一度広まると消すことが出来なくなってしまった。うわさの発生プロセスを知ることは、この情報に溢れる社会において、騙されないために必要だ。2015/03/23
長月マチール
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課題用。一気に走りで読んでしまった。もう一度ゆっくり読みたい。最後のうわさと認識論とか「生け贄の羊」とか面白いので、そこら辺を中心にじっくり読みたいです。2013/02/04