出版社内容情報
第5回日本翻訳文化賞受賞 分析哲学の分野に多大な影響を与え,現世紀最大の天才と称される著者の傑作『トラクタートゥス』完訳とあわせ,『哲学探究』抄訳を収む。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんやん
31
論理空間とかいう他者なき世界で、独我論者の形而上的主体とやらが、孤独に命題を呟いている。その命題は真とか偽であったりするのだろう。言語を考察するにあたって、コミュニケーションという視点が決定的に欠けている。まるで、人には他者と繋がる、他者へアイディアを伝えるという意志がないかのようだ。「論理は理論にあらず、世界の鏡像である。論理は先験的である」「論理の外にあるものは全て偶然である」とするならば、偶然に溢れた経験の世界に生きる私たちには、論理はある意味で役に立たない。それは世界の鏡像たり得ないことになる。2021/12/18
harass
10
数十年前に数回読了 唯一の翻訳本だったがその後いくつも翻訳、岩波文庫にも入って驚く
伊勢田和良
1
ヴィトゲンシュタイン「論理哲学論考」「反哲学的断章」「超訳 ヴィトゲンシュタインの言葉」を読みました。 「論理哲学論考」は、1921年(29歳)に出版された本です。 当時の哲学・思想界にセンセーションを呼びました。20世紀最大の哲学者、天才哲学者と賞賛され、この一冊でケンブリッジ大学の博士号を得て、客員教授になりました。 内容は、当時の哲学界の中心の存在論・意味論・言語論・認識論・世界観などについて、用語・概念を根本的に見なおし、記号論理学を混じえて不明瞭2015/03/26
Eu_a_Krupps
1
『論考』に関しては、野矢訳と比較しながら、野矢訳で理解しきれなかった箇所を補う意味で、訳注を参考にした。個人的には、野矢訳がオススメ。2013/02/06
いち。
0
http://migite1002.hatenadiary.jp/entry/2017/09/02/2110272017/09/02