内容説明
名著『古寺辿歴』の姉妹編!仏像の美しさに憑かれて、奈良の古寺を辿り歩いた著者が、美術史家の立場から語る。
目次
1 美術講演集(仏像の美しさに憑かれて;仏像彫刻におけるインド的影響の東方伝播について;日本美術史における時代区分―古代―;飛鳥の小金銅仏;法隆寺の草創と2組の本尊;止利と飛鳥仏の様式;百済観音;法隆寺再建非再建論争の経緯;薬師寺の仏像;薬師寺論争の経緯;東大寺天平諸像の古典的性格;東大寺の美術;古都の尼寺)
2 随想 憶う人 想うこと(坂本さんと『奈良六大寺大観』前史;仏像写真の今昔と坂本万七氏の仏像写真;麦積山と名取さん;聖なる会話―入江泰吉氏について―;橋本凝胤猊下の易簀を悼む;壷法師観音院海雲大僧正追憶の記;めぐりあい―児島喜久雄先生のこと―;追想―矢崎美盛先生のこと―;薬師寺天平説と和歌森さん;「むさしの湯」の出来たころ―昭和30年代の日吉館―;『古寺巡礼』に登場のZ氏のこと)