内容説明
源氏が亡び、北条氏が滅び、あとにささやかな寺が残った。その寺に草木が芽ぶき、花を咲かせる。鎌倉の人びとが花を育てる気持には格別なものがあるように見受けられる。とくに古寺の境内で。比較的小さな寺の、素朴ないろどりに心がひかれる。枯れた葉が地面にはりついている冬、それを押しのけるようにして花の芽が地上に出る早春、それはすばらしいいのちの輝き、そんな思いをこの小冊子にこめてみたいと思ったのである。
源氏が亡び、北条氏が滅び、あとにささやかな寺が残った。その寺に草木が芽ぶき、花を咲かせる。鎌倉の人びとが花を育てる気持には格別なものがあるように見受けられる。とくに古寺の境内で。比較的小さな寺の、素朴ないろどりに心がひかれる。枯れた葉が地面にはりついている冬、それを押しのけるようにして花の芽が地上に出る早春、それはすばらしいいのちの輝き、そんな思いをこの小冊子にこめてみたいと思ったのである。