感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
7
20系も14系も24系も25形も15形も全廃。ブルートレインも全廃。夜行列車の旅はサンライズや季節臨時列車を除けば全て過去のもの。当時でも運輸省が寝台列車全廃案を出してたことが書かれている。この本でも、東京~九州は飛行機との価格差で既に有利な地位ではなくなってきている(ちなみに東北上越新幹線開業前)。既に国鉄時代には夜行列車は斜陽化してきたのだ。国鉄の慢性的な赤字体質は夜行列車の「拡充しすぎ」も一因だったのかもしれない。JR化後も「夜行列車は廃止しない」と言いながら結局全廃になっちゃった。2019/10/07
えすてい
5
カラーブックスにおける関崇博は、私鉄車両や国鉄の一般型車両よりも、国鉄の花形優等列車を得意とし、車両の技術面よりも歴史的な観点から述べるパターンが多い。この「ブルートレイン」も「日本の特急列車」も「イベント列車」も、関崇博の執筆のスタンスは基本的に同じである。2019/10/06
えすてい
4
今日10月4日は #古書の日 。三省堂書店名古屋本店カラマツトレイン名古屋店出張販売の古書販売で購入。1979年初版1981年重版。1980年10月国鉄ダイヤ改正時点でのブルートレイン(客車の寝台特急限定)。従って寝台特急電車や客車でも寝台特急ではない夜行列車(急行・快速・普通)は対象外。やはり「あさかぜ」はブルートレインの中でも例外の花形扱いである(表紙は「さくら」)。即ち東海道線のブルートレインがまだまだ国鉄寝台列車のフラッグシップだった時代の当時の様子を見ていくもの。もうこの時代には戻れない。2019/10/04