内容説明
淀川両岸に展開する、歴史上の人物などについて―その物語と共に、わずかに現存する建造物・風景・記録・その人の作品などを目前にして観察していると、いままでおぼろげに胸中を去来していた人物像やあたりの情景が、次第にピントの合った映像になり、かなりくっきりと浮かんでくるのだった。本書は、“すべてわかりやすく”との願いで、語るより見せるという方式で、略画で情景を描写した。画面は「絵画」ではなく「説明画」といったところか。
目次
図版頁(はじめに;びわ湖今昔 大津市;宇治川両岸 宇治市;三川合流 八幡市・大山崎町;鵜殿のヨシ 高槻市;橋本から樟葉 八幡市・枚方市;牧野から御殿山 枚方市;キリシタンの街 高槻市;三十石船 枚方市;水路のある街 寝屋川市;鳥飼あたり 摂津市;佐太の里 守口市;秀吉と文禄堤 守口市;時雨の歌問答 東淀川区;思い出の渡し 東淀川区;水を産む柴島 東淀川区;わんどを守る 旭区;毛馬あたり 都島区;大川のにぎわい 都島区・北区;淀川に臨む大阪城 東区;高麗橋今昔 東区〔ほか〕)
解説頁(淀川の四季;取材に寄せて)