内容説明
MBS「ちちんぷいぷい」南極文通ものがたりから生まれた絵本。お仕事いそがしいおとうさんに…
著者等紹介
長谷川義史[ハセガワヨシフミ]
1961年、大阪府藤井寺市生まれ。グラフィックデザイナーからイラストレーターとなる。「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」(BL出版)で絵本デビュー。「おたまさんのおかいさん」(解放出版社)で第34回講談社出版文化賞絵本賞受賞。「かあちゃんかいじゅう」(ひかりのくに)で第14回けんぶち絵本の里大賞を受賞。「ぼくがラーメンたべてるとき」(教育画劇)で第13回日本絵本賞と第57回小学館児童出版文化賞を受賞。「いいからいいから3」(絵本館)で第19回けんぶち絵本の里大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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舞妓さんそっくりおじさん・お寺ちゃん
68
長谷川義史の絵本、私の好きなものの一つだ。この絵本は大阪の毎日放送の山中アナウンサーが南極へ行く際に、長谷川義史とした文通が元だそうだ(『ちちんぷいぷい』という番組の企画らしい)。南極へ行くおとうさんに宛てた子供からのメッセージという設定。文章も全てクレヨンの書き文字である。「父親は家族になれない」という言葉がある。母子が主体の家庭では男は淋しい。いわんや出張のある職業をや。小さい頃の我が子にこんな愛情たっぷりのメッセージを貰ったり、可愛くて仕方ない思い出があるから、憎たらしくなっても育てられるのだろう。2016/05/27
ぶんこ
40
図書館で長谷川さんの読もうとした本が無く、代わりに見つけました。絵も文章の幼い子が描いたようで、切なさがキュンときました。他の方の感想文を拝見して、テレビ局勤務のお父さんが南極へ行かれた実話だったようです。お土産話や写真が楽しみですね。2019/07/10
ゆうゆうpanda
38
クレヨンで描かれたなんとも可愛らしい絵です。長谷川義史さんの味のある人物。クレヨンと相性のいいこと!『おとうさん』は毎日放送の山中真アナウンサーです。番組企画で南極に行った彼との文通が絵本になりました。ググってみたらなかなかイケメンさん。絵でもイケメン度が充分に伝わってきます。絵が上手いんだなぁ。表現力あるなぁ。荒波に浮かぶ舟は北斎ですね。笑っちゃいました。「おとうさん おかえりなさいって いいたいよ」のページは情感に溢れています。幼い頃にお父さんを亡くされた長谷川さんの心情を重ね合わせてしまいました。2015/12/22
ぱお
33
地球の裏側にいるおとうさん。聞いてほしいことがたくさんある、ぼく。2015/12/12
anne@灯れ松明の火
33
新刊棚で。幼稚園児が描いたような絵だが、きっと隅々まで考えてあるんだろうな。仕事で、旅に出たお父さんに息子が描いた手紙。お父さんの仕事が大事なことがよくわかっていて、我がままは言わない。でも、寂しい。そんな揺れる気持ちが伝わってくる。こんな大切な節目節目にいないなんて、あんまりだ。あまりにいじらしくて、「お父さん、早く帰ってあげてよ!」と叫びたくなった。奥付の上に、この絵本の誕生秘話があった。それを読んで、なるほどそういうことか……とわかった。でも、やっぱり言いたい、「早く帰って、抱きしめてあげて!」って2015/11/18