内容説明
語りの文学『源氏物語』、その原点に立ち返る。光源氏の青春を彩る風変わりな女性たち。鼻の紅い姫君末摘花や老女源典侍が登場。また、六条御息所のすさまじい情念は正妻葵の上を取り殺してしまう。一方、父桐壺院の崩御、藤壺の出家と世の中が変わりゆく中、政敵右大臣の六の君朧月夜との密会が露見し、源氏の立場は一層不利になっていく。本文に忠実な語り言葉の最上の現代語訳誕生!
目次
6 末摘花
7 紅葉賀
8 花宴
9 葵
10 賢木
11 花散里
付録 『源氏物語』をより深く知るために 『源氏物語』の「かざり」とは?
参考 系図・図録
著者等紹介
中野幸一[ナカノコウイチ]
早稲田大学名誉教授。文学博士。専攻は平安文学。2011年瑞宝中綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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