谷崎潤一郎の世界史―『陰翳礼讃』と20世紀文化交流

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谷崎潤一郎の世界史―『陰翳礼讃』と20世紀文化交流

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  • サイズ A5判/ページ数 512p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585390206
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1095

内容説明

本書は『陰翳礼讃』を読み解きながら、同作と関連する谷崎作品に加えて、さらに谷崎の作品群の背後に広がる言論と歴史を探求する試みである。これから論じていくように、作家の谷崎潤一郎が『陰翳礼讃』に関するイメージを徐々に構想し、最終的に一つの作品として書き上げ、さらに『陰翳礼讃』が翻訳されて外国の読者に届けられるまでの過程をたどっていくと、実はその背後では、日本と、アジア、ヨーロッパ、アメリカなどの世界各国の文化や価値観が複雑に絡み合い、様々な拮抗関係が生じていたことが明らかになる。そこで本書は『陰翳礼讃』を一つの入口として設定し、一九〇四年の日露戦争前後からはじまり、その後の一九二〇年代から一九三〇年代にかけてのジャポニスムやモダニズムの潮流、そして一九四五年の日本国の敗戦からGHQの占領期を経て、さらに一九八〇年代のポストモダンや現代へと至る、二〇世紀文化交流の歴史を描出してみようと考えている。この試みは、日本人作家の谷崎がアジアや欧米諸国の文化と対峙した経験を、今改めて追体験していく道程ともなるだろう。本書のタイトルを『谷崎潤一郎の世界史―『陰翳礼讃』と20世紀文化交流』と名づけた理由は、この点にある。

目次

序論
第1部 アジア主義からの波動―一九〇〇年代~一九二〇年代(冒頭をめぐって;アジアをめぐって;中国体験をめぐって;郭沫若と田漢をめぐって)
第2部 ジャポニスムからの波動―一九二〇年代~一九三〇年代(翻訳をめぐって;芥川龍之介をめぐって;建築をめぐって;夏目漱石をめぐって)
第3部 『陰翳礼讃』からの波動―一九三〇年代~一九五〇年代(戦後をめぐって;戦前をめぐって;サイデンステッカーをめぐって;差別をめぐって)
結論 一九六〇年代から現代へ

著者等紹介

西村将洋[ニシムラマサヒロ]
1974年兵庫県生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(国文学)。西南学院大学国際文化学部教授。ロンドン大学SOAS客員研究員。専門は近現代日本文学、近代日本文化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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小谷野敦

5
著者は研究者でこれは博士論文。谷崎潤一郎の短いエッセイ「陰翳礼讃」が翻訳されて各国で読まれていることを軸にして、さまざまな方面から考察を試みる、比較文学・文化的な谷崎論で、サイードや人種差別論、ロチや「雪さん」、芥川との論争など項目は多岐にわたる。よく勉強したものだと思う。2023/05/18

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