内容説明
ベトナム語における近・中・遠3系列の指示詞の間の違いを明らかにする。指示詞・文末詞・感動詞という3要素がダイクシス表現(その解釈に発話の場の情報を必須とする表現)であるという共通項を持つことに着目し、その多様な機能を体系的に整理する。自然談話のみならず、戯曲や小説の台詞など、話しことばに近い用例も広く収集するなど、豊富な例文を掲載。
目次
第1章 先行研究の整理と用語の定義
第2章 ベトナム語の指示詞
第3章 ベトナム語指示詞由来の文末詞
第4章 ベトナム語指示詞由来の感動詞
第5章 おわりに―ベトナム語指示詞から文末詞・感動詞への文法化
付録 自然談話のデータ
著者等紹介
安達真弓[アダチマユミ]
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、助教。2016年、博士論文「ベトナム語における指示詞と指示詞に由来する文末詞・感動詞」を東京大学人文社会系研究科に提出、博士号授与。専門はベトナム語の調査研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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