内容説明
日本人音楽留学生の赤裸々な日常が映し出す「花の都パリ」の光と影。昭和から平成にかけて作曲家・ピアニストとして名を馳せ、2026年に没後20年を迎える音楽家高木東六。高木が1928年12月から1931年12月のパリ留学時代に書き留めた自筆の日記4冊を翻刻し、その知られざる人物像や1930年前後のパリ音楽界の実相を明らかにする。
目次
第一章 日本からマルセイユへ―香取丸船内生活日記―
第二章 憧れのパリ、花の都パリ
第三章 厳しい現実との葛藤
第四章 留学二年目の正月に
第五章 ムードンとパリの往復
第六章 パリに押し寄せる日本人音楽留学生
第七章 留学生活最後の一年へ
第八章 パリを去る人、パリに来る人
第九章 最後の夏 ガゼランとモントルーで
第十章 念願のスコラ・カントルム正規生へ
著者等紹介
藤井浩基[フジイコウキ]
1967年鳥取県生まれ。京都市立芸術大学大学院音楽研究科(修士課程)音楽学専攻修了。2008年、博士(芸術文化学、大阪芸術大学)。現在、島根大学教育学部教授。鳥取短期大学非常勤講師。これまでに韓国国立韓国芸術総合学校音楽院客員研究員、放送大学島根学習センター客員教授、パリ・シテ大学客員教授等を務める。専門は音楽教育学、音楽学。令和2年度米子市文化奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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