内容説明
信仰の対象とされ、さまざまな神話を持ち、その土地独自の方法で祀られる「霊峰」。屹立する雪山や秀麗な裾野をもつ山、苔むす鬱蒼とした山中の幽谷、奇岩の露出する異形の山塊は、自然そのものへの感動と魅力以上に人びとを非日常の世界にいざなってきた。神が自然物の山や大きな岩に宿るとする認識はどのようにして生まれたのか。ヒトは山をみて何を感じ、山から受ける恩恵や災禍をどのように受け止めてきたのか。世界遺産となった富士山、立山、白山などの日本の山のみならず、エヴェレストやキリマンジャロ、アグン、カイラス山、廬山、黄山など世界各地の「霊峰」と呼ばれる山やまを、多数の図版とともに解説。ヒトが山に込める想いを解き明かす。
目次
第1章 山岳信仰と世界観
第2章 アニミズムと霊性
第3章 山岳信仰の基層と民俗
第4章 修験道と山
第5章 世界の霊峰をひもとく
第6章 日本の霊峰と山岳信仰の多様性
第7章 山岳信仰の変容と持続性
著者等紹介
秋道智彌[アキミチトモヤ]
山梨県立富士山世界遺産センター所長。専門は生態人類学、海洋民族学、民族生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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