内容説明
古来、人々の生活に根付いてきた「日本酒」。日本酒は、神道や仏教をはじめとする信仰とどのように関わってきたのか。物語や小説といった文学ではどう描かれてきたのか。酒税制度の変遷や酒造業、また、杜氏集団や酒蔵で働く人々の組織は地域経済・社会でどのような役割を果たしてきたのか。さらには、酒をめぐる言葉や表現はどのような変遷をとげてきたのか。歴史学、文学、経済学、経営学など人文社会科学領域の諸分野からアプローチし、多層的な広がりをみせる日本酒の文化の在り方を体系的に捉える。
目次
第1部 酒の歴史的・文化的受容(『源氏物語』の酒 酔いのまぎれと「もののまぎれ」;宮中儀礼における酒と音楽 『古今著聞集』『平家物語』『うつほ物語』にみる酒宴と歌謡;室町社会が導いた日本酒イノベーション;室町・戦国期の京都における「田舎酒」の入手方法と価値;中世北陸・越後の酒造 白山系地域寺社の展開と醸造;黄表紙に見る酒の知識とイメージ 十返舎一九『福徳三年酒』を例として)
第2部 酒の技術革新と近代化(近世越後における町方酒屋と在方酒屋 村上城下町とその周辺;幕末期上方酒造業経営と宮水;明治・大正期以降の酒造労働と技術普及;日本酒・焼酎の近代化と海外技術文化の受容)
第3部 酒の地域資源化と国際展開(新潟清酒における「淡麗辛口」の制度化と地域アイデンティティの形成 地域記号の誕生とその揺らぎを越えて;「古代酒」を手がかりにした文化財の普及啓発活動;日本酒とラグジュアリー;フランスにおける日本酒文化の軌跡探究;日本酒の評価・鑑賞の言葉;“日本酒史学”の愉悦 あとがきにかえて)
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