内容説明
誰しもに悟りの可能性が開かれることをときに強調し、多様な人格を許容しうるかのように見える仏教。しかし世俗社会からの支持や支援によって仏教教団が成り立つからには、教団もまた性的役割分担をはじめとする社会的影響を受けざるを得ない。妻帯が禁止されている僧侶たちは、「家」を継承するためにどのような方法をとったのか。仏教を信仰する集団における、男性の美醜の基準とはどのようなものだったのか。仏教の中で女性はどのような役割を負わされ、どのように理想化されていたのか。仏教学・歴史学・美術史学など多様なフィールドの研究者が、女性や性的少数者など、仏教史上のマイノリティの存在に着眼し、仏教が想定してきた性のありように迫る。
目次
1 女性が出家すること/女性がさとること
2 性の超越と仏教
3 理想化される女性像
4 ルッキズムな仏教
5 仏典とともに生きる女性たち
6 僧と家族/僧の家族
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鹿野苑
8
最初に結論から。現代を生きる仏教クラスタ必読。 親鸞仏教オンライン学舎の特別講師でお話を聞いた大谷由香先生が編集された本。講義が面白かったからという軽いきっかけでこんなすごい本を読むことになるとは…。 タイトルが結構衝撃的だけれども中身は本当に手堅くテーマを追求されている。 ワークショップの書籍化なんだけど、全部典拠や参考図書があって論文読んでるみたいでつまらなくなるかと思いきやめちゃくちゃ面白い。 2026/05/17
非実在の構想
1
明恵のヴァスミトラの夢が生々しい。祖師たちは悟りと解釈するみたいだけど、書いた人の意図するところは文字通りなんじゃないかと思ったり2025/02/11




