内容説明
災いや病の原因を探り、まじないや呪術で不祥を避ける…生きる上での普遍的な課題に対する知恵であり、人々の生活に密接に関わる文化であった陰陽道。朝廷や幕府など各時代の権力者と密接に結び付きつつも、地方や民衆間にも広く伝播し、日本文化史に大きな影響を与えた陰陽道はどのように発展していったのか。呪術として、学術として、また東アジアにおける位置付けなど、多角的な視点により、深化、活性化していく陰陽道史研究の動向を追う。
目次
序論 陰陽道研究の展望―その性格と概念をめぐって
総論・中世仮名暦と『〓〓内伝』―陰陽道概念の近世的展開によせて
1 呪術としての陰陽道(陰陽道の呪術と民俗信仰との繋がり―まじない呪盤書をもとに;『〓〓内伝』と祇園社―その関係性と影響について ほか)
2 学術としての陰陽道(陰陽師による天文道・暦道の兼帯について;平安時代の陰陽師説話―『今昔物語集』の晴明のまじないの前後 ほか)
3 東アジアという視点(「東アジアという視点」から考える陰陽道;唐の李淳風の『乙巳占』 ほか)
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