内容説明
聖武天皇と光明皇后を両親とし、史上六人目の女性天皇であった孝謙天皇(重祚して称徳天皇)。その治世下は必ずしも安定していたとは言えず、宇佐八幡宮事件、道鏡との関係などで取りざたされることが多いが、その一方で仏教に対する信仰が篤かったこと、男性のみならず女性も登用する人事を行ったことなど、特筆すべき事績が数多く残されている。『続日本紀』に記載されている記事を中心に、『扶桑略記』『諸寺略記』『東大寺要録』『寧楽遺文』『万葉集』など諸種の資料も博捜し、原文と書き下し文を付して編年体にて収録。研究の基盤を提供する。
目次
孝謙天皇御伝(在位:天平勝宝元年七月二日~天平宝字二年八月一日)
称徳天皇御伝(在位:天平宝字八年十月九日~神護景雲四年八月四日)
著者等紹介
米田達郎[ヨネダタツロウ]
大阪工業大学工学部教授。専門は日本語学
米田雄介[ヨネダユウスケ]
宮内庁書陵部編修課長・正創院事務所長を歴任。公益財団法人古代学協会理事(文学博士)、県立広島女子大学・神戸女子大学名誉教授。専門は日本古代史。2024年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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