内容説明
茶は、どのように広まり、どのように親しまれたのか?鎌倉期に行われた闘茶や、室町期の会所や草庵での楽しみ、信長や秀吉が愛した茶道具、利休が大成した「わび茶」…。中国伝来の茶は、時代ごとに様々なかたちで親しまれてきた。公家、武士、僧侶、そして庶民、それぞれの身分の人々はどのように茶を楽しんだのか?茶の作法はどのようにして生まれたのか?日本人の心に寄り添う、茶の湯の歴史を楽しく解説!図版多数掲載!
目次
一 茶の文化
二 茶の湯
三 茶の湯の到達点
四 茶の湯の楽しみ
五 茶の湯の世界の広がり
六 近代の茶の湯
著者等紹介
五味文彦[ゴミフミヒコ]
東京大学・放送大学名誉教授、足利学校庠主。専門は日本史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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「茶寄合・闘茶といった娯楽的・社交的行為の中で、茶が文化実践へと昇華していく」 「わび茶」の精神性の深化と構造化」 「道具・茶室・作法にこめられた美学と宗教性」 「千利休による簡素と精神性の極致としての茶の湯の完成」 「非日常的な精神世界を創出する場としての茶の湯が体系化される」 「茶の湯」がもたらすのは単なる味覚的喜びでなく、身体性・空間・時間を含んだ総合的な快楽と精神交流」 「家元制度による伝承と秩序化」 「茶の湯が「閉じた文化」から「ひらかれた文化」へと拡張」 「わび・さび・幽玄:精神性と簡素の美」2025/04/02