内容説明
七世紀後半~一〇世紀前半の統一新羅時代を中心に統一過程を含む新羅の政治・制度の諸相とその基底をなした社会の特質および展開を、文献・金石文・古文書などを精緻に読み解き高麗・李朝時代まで射程に入れて歴史的に考察。朝鮮半島の政治史・社会史を考えるうえで基盤となる必備の一書。
目次
朝鮮三国の滅亡と新羅の統一
「昌寧・真興王碑」の新研究
文献より見た伽耶
伽耶~新羅期の桂城「大干」に関する研究
新羅“〓曇の乱”の一視角
新羅・興徳王代の色服・車騎・器用・屋舎制―とくに唐制との関連を中心にして
新羅骨品制の再検討
新羅の村落支配―正倉院所蔵文書の追記をめぐって
創塔・創寺縁起から見た新羅人の国際観
朝鮮の姓氏
慶州に見る朝鮮在地社会の千年史
著者等紹介
武田幸男[タケダユキオ]
1934年生まれ。東京大学名誉教授。2021年逝去。専門は朝鮮前近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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