日本「文」学史〈第2冊〉「文」と人びと―継承と断絶

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日本「文」学史〈第2冊〉「文」と人びと―継承と断絶

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  • サイズ B6判/ページ数 561p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784585294924
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C1095

出版社内容情報

「文」と人との関わりから文学史を捉えなおす古代から近代初頭の日本において「文」は人びとをつなぐ知的システムとして重要な機能を果たすものであった。
「文」はいかなる人びとに担われ、いかなる社会のなかで流通していったのか。人びとはどのように「文」に関わり、「文」を具現化してきたのか。 コミュニケーションを成立させる「発信者」、「メッセージ」、「受信者」、「メディア」の相関図を基とした四つの観点より「人びと」と「文」との関わりを明らかにすることで、新たな日本文学史を描き出す。

序言

緒 論 Wiebke Denecke 河野貴美子

第一部 《文の発信者》―文の人、文と人
◆第一章…渡来文人 堀川貴司
◆第二章…学問の「家」の人―和歌の「家」の展開と釈家・儒家との交渉 海野圭介
◆第三章…紫式部像の変遷─文の人のイメージ 新美哲彦
◆第四章…文の人の理想と価値観─芭蕉の場合を中心として 佐藤勝明
◆第五章…女性の漢文 福島理子
◆第六章…頼山陽の書─詩・書・画一体の境地 池澤一郎


第二部 《社会における文の機能と文人の働き》 
◆第一章…公職の人と文?─史書 鈴木正信
◆第一章…公職の人と文?―法と公文書 下村周太郎
◆第一章…公職の人と文?―古記録 尾上陽介
◆第二章…学問と教育─講書と注釈行為 水口幹記
◆第三章…宗教の言説?―古代的仏教言説の転換 阿部龍一
◆第三章…宗教の言説?―中・近世宗教世界のリテラシー 小川豊生
◆第四章…漢学 町泉寿郎
◆第五章…和学 一戸渉
◆第六章…洋学 鳥井裕美子


第三部 《文の受信者》―文を受けとめつなぐ人
◆第一章…「武」を語る「文」─『百将伝』、忘却された「文」学 金時徳
◆第二章…文人の「会」や交流?―古代・中世の「会」や交流 後藤昭雄
◆第二章…文人の「会」や交流?―近世・近代前半の詩会・詩社 合山林太郎
◆第三章…地域の蔵書形成と「知」の蓄積 小林文雄
◆第四章…リテラシーの広がり 八鍬友広
◆第五章…文をつなぐ人 松田泰代


第四部 《文の人と媒体》―文を伝えるメディア
◆第一章…筆と書体 岩坪充雄
◆第二章…紙と装訂の関係について 佐々木孝浩
◆第三章…情報の形―『曾我物語』を例にして 小井土守敏
◆第四章…筆談・訓読・白話 金文京
◆第五章…声と文?―朗詠 三木雅博
◆第五章…声と文?―中世語り物文芸から近世芸能へ 鈴木彰
◆第六章…情報伝達手段論―こより綴じの和装活版本について 山田俊治

あとがき 河野貴美子 Wiebke Denecke

執筆者一覧

河野貴美子[コウノ キミコ]
早稲田大学文学学術院教授。専門は和漢古文献研究。

宗像和重[ムナカタ カズシゲ]
早稲田大学文学学術院教授。専門は日本近代文学。

谷口眞子[タニグチ シンコ]
早稲田大学文学学術院教授。専門は日本近世史。

陣野英則[ジンノ ヒデノリ]
早稲田大学文学学術院教授。専門は平安時代文学、物語文学。

新川登亀男[シンカワ トキオ]
早稲田大学文学学術院教授。専門は日本古代史、アジア地域文化学。

Wiebke DENECKE[ヴィーブケ デーネーケ]
ボストン大学准教授。専門は古代・中世における中国と日本文学と思想、比較文学。

内容説明

古代から近代初頭の日本において「文」は人びとをつなぐ知的システムとして重要な機能を果たすものであった。「文」はいかなる人びとに担われ、いかなる社会のなかで流通していったのか。人びとはどのように「文」に関わり、「文」を具現化してきたのか。コミュニケーションを成立させる「発信者」、「メッセージ」、「受信者」、「メディア」の相関図を基とした四つの観点より「人びと」と「文」との関わりを明らかにすることで、新たな日本文学史を描き出す。

目次

第1部 “文の発信者”―文の人、文と人(渡来文人;学問の「家」の人―和歌の「家」の展開と釈家・儒家との交渉 ほか)
第2部 “社会における文の機能と文人の働き”(公職の人と文1―史書;公職の人と文2―法と公文書 ほか)
第3部 “文の受信者”―文を受けとめつなぐ人(「武」を語る「文」―『百将伝』、忘却された「文」学;文人の「会」や交流1―古代・中世の「会」や交流 ほか)
第4部 “文の人と媒体”―文を伝えるメディア(筆と書体;紙と装訂の関係について ほか)

著者等紹介

河野貴美子[コウノキミコ] [Denecke,Wiebke]
早稲田大学文学学術院教授。専門は和漢古文献研究

デーネーケ,ヴィーブケ[デーネーケ,ヴィーブケ]
ボストン大学准教授。専門は古代・中世における中国および日本文学と思想、東アジア比較文学

新川登亀男[シンカワトキオ]
早稲田大学文学学術院教授。専門は日本古代史、アジア地域文化学

陣野英則[ジンノヒデノリ]
早稲田大学文学学術院教授。専門は平安時代文学、物語文学

谷口眞子[タニグチシンコ]
早稲田大学文学学術院教授。専門は日本近世史

宗像和重[ムナカタカズシシゲ]
早稲田大学文学学術院教授。専門は日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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akuragitatata

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文学史には二つある。一人で書く文学史と、二人で書く文学史だ。一人で書く文学史は個人の野心と冒険心で記述はひたすらに長さと強さとコンセプチュアルな美しさを目指し、最後にはあまりにも多い見落としに絶望して命を落す。二人で書く文学史はそれぞれの技術・センス・夢に強い敬意を払うあまり、そこに砂漠を現出させる。砂漠には花、水、涼しき洞窟、無数の棗椰子が生えていると民衆は噂をはじめた。探検家たちはその砂漠に足を踏み入れ、砂以外の何かを探そうと必死で歩き回り、いつしか砂漠は墓場と呼ばれるようになった。墓場には花が咲いた2017/06/11

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