中国古典文学に描かれた厠・井戸・簪―民俗学的視点に基づく考察

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  • サイズ A5判/ページ数 336p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585292005
  • NDC分類 920.24
  • Cコード C3098

内容説明

中国古典文学に描かれる厠や井戸、それにまつわる道具や井戸の周囲などを「めぐる」という行為には、どのような観念が存在していたのか。「異空間」のひとつとしても位置づけられている厠、そして厠神の存在。文言小説で描かれる「境界としての井戸」の発想を用いて作られた元〓の「夢井」。白居易「長恨歌」におけるかんざし描写の独自性…古代中国の人々がそれらの場所・道具・行為をどのように認識し、如何にその象徴性を詩歌に反映させたかを綿密な資料調査と分析から考察する。

目次

第1章 正と負の厠神―中国における厠観
第2章 元〓「夢井」考―中国における井戸観
第3章 元〓「夢井」における「遶井」の意味―死者を悼む旋回儀礼
第4章 李白「長干行二首 其一」における「遶牀」―婚姻に関する旋回儀礼
第5章 李賀「後園鑿井」考―釣瓶と轆轤に託されたもの
第6章 白居易「長恨歌」の試み―かんざしの喪失と破鏡重円故事
附 流れる汗・にじむ汗―白居易における舞妓の汗描写を中心に
補論1 京都大学人文科学研究所所蔵『天地瑞祥志』第十六翻刻・校注―「醴泉」「井」
補論2 日本の古典文学における井戸描写概説
結語

著者等紹介

山崎藍[ヤマザキアイ]
1977年東京都生まれ。東京女子大学現代文化学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻修士課程修了、同博士課程単位取得退学。博士(文学)。明星大学人文学部准教授などを経て、青山学院大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぬのさと@灯れ松明の火

1
読む前に、カバーと帯が揉み紙で遊び紙がタントだーと、本文とは関係ないことが気になって仕方ありません。2021/01/19

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