出版社内容情報
近代以降、同性愛は文学の中でどのように表現されてきたのだろうか?
BL、百合という文脈で語られると共に、一方でLGBTQを考えるための文学としても着目されている同性愛文学。
森鴎外、三島由紀夫、田村俊子、吉屋信子ら近代文学の作家から、松浦理英子、吉田修一、山崎ナオコーラ、村田沙耶香、綿矢りさら現在進行形の作家まで紹介し、明治から平成までの文学史の一側面に光を当てた一冊。
内容説明
「同性愛」という概念の誕生―近代以降、同性愛は文学の中でどのように表現されてきたのだろうか?BL、百合という文脈で語られると共に、一方でLGBTQを考えるための文学としても着目されている同性愛文学。明治から平成までの文学史の一側面に光を当てた一冊。
目次
序章 問題と方法―日本の同性愛文学と「LGBT」
第1章 「同性愛者」以前
第2章 「同性愛者」の誕生―三島由紀夫という分水嶺とその後
第3章 女性同性愛の文学
第4章 間奏 稲垣足穂と森茉莉―二つの抽象
第5章 同性愛文学の現在、あるいは「同性愛者」後の同性愛文学の可能性について
終章 新たな「自由」へ
著者等紹介
伊藤氏貴[イトウウジタカ]
1968年生まれ。文藝評論家。明治大学文学部准教授。麻布中学校・高等学校卒業後、早稲田大学第一文学部を経て日本大学大学院藝術学研究科修了。博士(藝術学)。2002年に「他者の在処」で群像新人文学賞(評論部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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