文学のなかの科学―なぜ飛行機は「僕」の頭の上を通ったのか

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  • サイズ 46判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784585291572
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C3095

出版社内容情報

寺田寅彦は、金平糖の結晶やガラスの割れ目など偶然に見える現象に法則を見いだそうとし、二葉亭四迷・夏目漱石をはじめとする近代作家たちは、文学作品のうちに隠された法則を探ろうと苦闘した。小説のなかに働く力学と、20世紀後半に確立したカオス、フラクタル、セルオートマトンといった複雑系の科学。芥川龍之介、谷崎潤一郎、村上春樹といった作家たちの文学と科学とをつなぐ、物語生成の法則を考察する。
附録に、全集未収録の横光利一「文学と科学」、寺田寅彦の書簡も掲載。

内容説明

寺田寅彦は、金平糖の結晶やガラスの割れ目など偶然に見える現象に法則を見いだそうとし、二葉亭四迷・夏目漱石をはじめとする近代作家たちは、文学作品のうちに隠された法則を探ろうと苦闘した。小説のなかに働く力学と、20世紀後半に確立したカオス、フラクタル、セルオートマトンといった複雑系の科学。芥川龍之介、谷崎潤一郎、村上春樹といった作家たちの文学と科学とをつなぐ、物語生成の法則を考察する。

目次

相似・アナロジー・フラクタル
第1部 カオス・フラクタル・アナロジー(物語の自己組織化―村上春樹『風の歌を聴け』;なぜ飛行機は「僕」の頭の上を通ったのか―芥川龍之介『歯車』;震災・カンディード・芥川龍之介;芥川龍之介と谷崎潤一郎―小説の筋論争をめぐって)
第2部 近代文学のなかの科学(近代小説の力学的構造―夏目漱石『それから』;語り手の「居所立所」―二葉亭四迷『浮雲』;科学と文学とのあいだ―寺田寅彦、石原純宛全集未収録書簡をめぐって;横光利一「文学と科学」について)
君なくてあしかりけり

著者等紹介

千葉俊二[チバシュンジ]
昭和22年、宮城県に生まれ、のち横浜に育つ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程中退。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専門は日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はやしま

25
堀江敏幸『傍らにいた人』から。文学と科学の相関性についての論考がまとめられた一冊。作家は第I部が村上春樹、芥川、谷崎、第II部が漱石、寺田寅彦、横光利一。面白かったのは第I部、特に芥川、谷崎に通じる表題作をはじめとする「偶然」についての考察。基本にあるのはポアンカレによる「原因が極めて微少か、あるいは十分に複雑であるかした場合、私たちはそれを「偶然」と呼ぶのだという。(p.64)」視点。村上、芥川、谷崎、漱石の中で一番自然科学に近い見方で小説を書いていたのは漱石ではないか。恐らく寺田の影響もあるのだろう。2021/10/18

わんにゃん

5
★★★★★。すごく良い。二葉亭と漱石と芥川の流れなど。内容がとても濃いので読む(消化する)のにかなり時間がかかったが、私の関心事そのまんまの内容で面白く読んだ。ただ付録のあたりから難しい。寅彦の、人間全てが盲目の仮定はとても面白かったけれど。これは何度も読み返さないとダメだな。また、終章でコロナ禍の今の状況が予言されており少しドキリとした。2021/02/20

わんにゃん

4
1年ぶりに再読。本当に面白い。「あらゆる学問は一見相反すると思われるもののなかから共通項を見いだし、それで括るところからはじまる。いわば因数分解であるが、それを『智識』をもってするのが『学問』で、『感情』をもってするのが『美術』(芸術)だとしている」。2022/03/17

べんざカバー

2
かなり面白くて、、、なんといったらよいのやら、あの、ええと、超新星爆発がおきましたね()。もっと読まれて欲しいです。個人的な関心から読み始めたのだけれども、思った以上に満足し、さらに終盤では現況を予見するような内容まで出てきて、発想やインスピレーションがぽんぽん浮かぶ・・・もうわたしゃどうすりゃいいかわからないよ、どうすりゃいいかわからないよ!(もちろん、わかってるよ)2021/08/04

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