内容説明
万葉集は「天皇から庶民まで」の歌集か?源氏物語の本文は平安時代のものか?中世は無常の文学の時代か?春画は男たちだけのものか?未解明・論争となっている55の疑問に答える。
目次
第1部 上代文学(『万葉集』が「天皇から庶民まで」の歌集というのは本当か;「枕詞は訳さない」でいいのか ほか)
第2部 平安朝時代文学(「国風文化」をどう捉えるか;注釈学の発生メカニズムは解明可能か ほか)
第3部 中世文学(中世が無常の時代というのは本当か;和歌史において武士の時代はどう位置づけられるか ほか)
第4部 近世文学(日本における「文人」とは;歌語「のどけし」にみる近世の歌論と実作 ほか)
著者等紹介
松田浩[マツダヒロシ]
修士(文学‐慶應義塾大学)。フェリス女学院大学文学部教授。専攻は日本古代文学(上代文学)
上原作和[ウエハラサクカズ]
博士(文学‐名古屋大学)。桃源文庫日本学研究所教授・法人理事。専攻は平安時代物語文学、文献史学、日本琴學史
佐谷眞木人[サヤマキト]
博士(文学‐慶應義塾大学)。恵泉女学園大学人文学部教授。専攻は古典芸能、軍記物語、民俗学
佐伯孝弘[サエキタカヒロ]
博士(文学‐東京大学)。清泉女子大学文学部教授。専攻は日本近世(江戸時代)文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rinrinkimkim
2
古典から谷崎まで、現在の常識に研究者たちが物申す!的な本です。古事記と日本書紀を同等に並べるのはどうかと思う。なぜなら・・と皆さまの思いのたけをつらつらと。読んでしまえば「確かにそういわれたら古事記と日本書紀って全然アプローチ方法が違うのね。と理解できるのですが、私の場合。古事記と日本書紀を語れるまで読み込むのが先。です!日本霊異記についての記述が読みたくて手にとりました。仏教説話でいいのか?本当に我が国だけの説話なのか?という切り口でありました。こちらもこの切り口を十分わが物にするには原作読まねば!です2020/01/18
ふゆ
1
テーマごと短い論文形式で読みやすい2017/08/10
396ay
0
二よりは分かりにくくあまり目を通すことができなかった。時間が或る時に腰を据えて読み直したい。大学図書館より。2020/10/12