未来を覗く H.G.ウェルズ―ディストピアの現代はいつ始まったか

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未来を覗く H.G.ウェルズ―ディストピアの現代はいつ始まったか

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784585291275
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

出版社内容情報

2016年で生誕150年、没後70年を迎えたH・G・ウェルズ(1866-1946)。SFの父と呼ばれ、「タイムマシン」「透明人間」「宇宙戦争」など、今にも読み継がれる作品を生み出してきた。
一方で、彼の作品は、核の脅威、自然破壊などの環境問題、遺伝子などからの人体改造に関する倫理と科学の問題など、現代につながる問題を先駆的に問うている。
産業革命の時代、科学の勃興の時代において、すでに科学の問題を先んじて捉えていた彼の作品を読み解き、その想像力の根底にある時代背景と時代への視点を探ることで、当時の科学へのまなざしと今につながる科学の根本問題を明確にする。

「来たるべき SFを見よ!
モダニズム文学史を一新する快刀乱麻ーー
これは現在望みうる最良のウェルズ再入門書だ。」
慶應義塾大学教授・巽孝之

ハーバート・ジョージ・ウェルズ(Herbert George Wells, 1866年?1946年)
『タイムマシン』(1895年)、『透明人間』(1897年)、『宇宙戦争』(1898年)など、数々の名作を残し、SFの父と呼ばれるイギリスの作家。
科学的知識を元に、科学技術を突き詰めた未来像を予見する作品を発表、作家コンラッドやジェイムズらから賞讃を得、人気を博した。後年は社会活動に力を入れるなど、その影響は多岐に渡った。

はじめに ウェルズはわれらの同時代人
第1章 歴史の改変と『タイムマシン』
第2章 生命改造と『モロー博士の島』
第3章 自己改造と監視する目―『透明人間』
第4章 外からの侵略者と『宇宙戦争』
第5章 科学技術の暴走―『解放された世界』と『神々の糧』
第6章 来るべきユートピアとディストピア
おわりに H・G・ウェルズの遺産

小野俊太郎[オノ シュンタロウ]
1959年生まれ。文芸評論家。成蹊大学などで教鞭もとる。
著書に『スター・ウォーズの精神史』(2015年)、『フランケンシュタインの精神史―シェリーから『屍者の帝国』へ』(2015年)(いずれも彩流社)など、多数。

内容説明

生誕150年。SFの父が予見した未来、それは我々への警告。

目次

第1章 歴史の改変と『タイムマシン』
第2章 生命改造と『モロー博士の島』
第3章 自己改造と監視する目―『透明人間』
第4章 外からの侵略者と『宇宙戦争』
第5章 科学技術の暴走―『解放された世界』と『神々の糧』
第6章 来るべきユートピアとディストピア

著者等紹介

小野俊太郎[オノシュンタロウ]
1959年生まれ。文芸評論家。成蹊大学などで教鞭もとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スターライト

9
H・G・ウェルズの作品は、実はあまり読んでいない。本書では『タイム・マシン』『モロー博士の島』『透明人間』『宇宙戦争』などのウェルズの代表的作品を取り上げながら、それらが書かれた時代背景とウェルズの問題意識、同時代や後世の作家に与えた影響などを分析した、格好の書。ウェルズが、世界(あるいは人類)がユートピアに至るには最終戦争を経なければ到達しないと考えていたことや、そのユートピアを現実を基準としている以上、どこか絵空事に見えてしまうという指摘には思わずうなった。ウェルズ作品を読みたくさせる一冊。2016/12/21

スプリント

7
ウェルズは預言者なのか、それともウェルズの作品が人類の進歩の方向性に導きを与えたのか。2024/02/16

in medio tutissimus ibis.

4
ウェルズのもたらした最大の遺産は、時間旅行や宇宙戦争をはじめとするSF的アイディアや、その発展としてのユートピア思想ではない。それらを現実と衝突せしめ、シミュレーションすることを可能とする解剖学的な視線こそが、アイディアを生きたものとし、理想郷を現実のシミュレーションとして成立させている。登場人物の心情を軽視しつつも、人類を生物学と社会学の元に理解するとき、自己を生物種の一つとして自然との対立を解消する不可思議な安寧を得るに至るウェルズの哲学は、神なき時代を生きる我々にとって大いに学ぶ所があるに違いない。2018/07/14

志村真幸

3
 本書は、『タイムマシン』『モロー博士の島』『透明人間』『宇宙戦争』『解放された世界』『神々の糧』を題材に、ウェルズの描いた世界を解析したもの。同時代の社会的な背景のなかにウェルズを位置づけ、その作品がもったインパクトと限界の両方が明らかにされていく。  いろいろときらめくようなアイデアが提示されており、ウェルズ作品を読み解く際の大きな手がかりとなる。ただ、全体的に充分な整理がなされているとは言えず、考察についても物足りない側面が強い。急いで書いた本だったのだろうか。 2022/08/24

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