内容説明
中世びとの「心」をめぐる意識を和歌そして仏教の世界にたどり、『源氏物語』『枕草子』などの古典散文との照応から、“やまとことば”による表現史を描きだす。
目次
本書へのいざないと展望
心に思うままを書く草子―徒然草とは何か
心に思うまま書く草子―“やまとうた”から“やまとことば”の散文史へ
徒然草の「心」
徒然草と仮名法語
ツクモガミの心とコトバ
和歌を詠む「心」
和歌と阿字観―明恵の「安立」をめぐって
沙石集と“和歌陀羅尼”説―文字超越と禅宗の衝撃
仏法大明録と真心要決―沙石集と徒然草の禅的環境
『徒然草』というパースペクティブ
著者等紹介
荒木浩[アラキヒロシ]
1959年生まれ。京都大学文学部卒、同大学院博士後期課程中退。京都大学博士(文学)。大阪大学教授などを経て、国際日本文化研究センター教授・総合研究大学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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