内容説明
『中山世鑑』『中山世譜』『球陽』などの王府による正史、王府の指示により提出された「地方旧記」や家譜、由来記、そして漂流者や外部者による記録や物語など、“琉球”の歴史は、さまざまな形式・表記・文体で語られてきた。編纂者や受容者をはじめとする人びとの意識、そしてウチとソトの視点が交叉し、物語としての「歴史」が創られていく様相を詳細に読み解き、複合的な視点から“琉球”の総体を把捉するための基盤を提供する。
目次
第1部 「史歌」が謡う「歴史」
第2部 正史・家譜、氏族の由来が記す「歴史」
第3部 袋中の「琉球」叙述
第4部 『琉球国由来記』・『琉球国旧記』の叙述世界
第5部 漂着資料の叙述世界
第6部 「琉球言説」研究
著者等紹介
島村幸一[シマムラコウイチ]
1954年生まれ。立正大学文学部教授。専門は琉球文学。琉球歌謡、琉球の「歴史」叙述を中心に研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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