内容説明
日本文学史における漢詩文資料の位置は、研究の深化により、かつての和文中心の文学史観に再考を齎すほどの大きさをもって立ち現れてきている。しかし、いまなお多くの資料が等閑に付され、また、活用の頻度も限られたものとなっている。伝存する多数の漢文資料に我々はどのように対峙すべきであろうか―新出資料や佚文の博搜、既存資料の再検討など、漢詩文資料の精緻な読み解きの方法を提示、平安朝文学史に当該資料を鮮やかに位置づける。
目次
1(『性霊集』について;『菅原文草』散文篇の基礎的考察 ほか)
2(金剛寺蔵『文集抄』;『日本感霊録』の佚文をめぐって ほか)
3(古代漢詩集成のこれまでとこれから―拾佚詩五首;古筆資料のなかの平安朝詩文 ほか)
4(『本朝書籍目録考証』補;国立歴史民俗博物館本『千載佳句』について ほか)
著者等紹介
後藤昭雄[ゴトウアキオ]
1943年、熊本市に生まれる。1970年、九州大学大学院修了。現在、成城大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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