中世漢文学の形象

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  • サイズ A5判/ページ数 545,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585290223
  • NDC分類 919.4
  • Cコード C3090

出版社内容情報

漢文日記や家記などの古記録類における典故引用や、宋代詩論の受容、五山禅林の詩作や抄物のあり方など、中世漢文学の諸相を多角的に論証し、院政期から室町期にいたる漢文学史を立体的に描き出す。

目次

序章 文学史のなかの中世漢文学
第1章 散文の典故(『後二条師通記』の故事引用―平安官人の生活と中国思想;『後二条師通記』の漢詩文表現―古記録の記述と時令思想;『江談抄』第六「江都督安楽寺序間事」に現れた大江匡房の意図;『台記』と漢籍―文に融合する引用について;『民経記』における『和漢朗詠集』の摂取方法について;『民経記』の交情記事について;『松陰語録』巻一の『貞観政要』引用について;『万松院殿穴大記』の生成―『太平記』・『万松院贈左府を悼める辞』との関係について)
第2章 詩論(『江談抄』の詩文論と平安朝詩文;十二世紀に至る詩歌論の展開―格式から詩話へ;『空華日用工夫略集』の詩論について;「三体詩抄」の「底意」と「穿鑿」;一韓智〓(こう)『山谷抄』の王安石観について
中世歌論に見られる宋代詩論)
第3章 漢詩(『賦光源氏物語詩』の表現形成について;五山詩文における梅―その高貴なイメージの形成について;詩を論じる詩―五山漢詩の理知性について;五山文学の自注―『梅花無尽蔵』を中心に;五山漢詩の引用方法;五山漢詩と「三体詩抄」)
終章 中世漢文学の形象史

著者等紹介

小野泰央[オノヤスオ]
1965年山梨県韮崎市生まれ。1995年中央大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程後期単位取得満期退学。2007年博士(文学)。現職:群馬工業高等専門学校教授。専攻は日本漢文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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