内容説明
『若菜集』『破戒』『春』『新生』『夜明け前』…。数々の名作に隠された藤村の渇望とは…?評伝、作品論、主要作品解説、略年譜と、作品味読のためのあらゆる視点を明示した藤村論の決定版。
目次
第1部 評伝 島崎藤村の文学的生涯
第2部 作品論(若菜、なぜ生え、なぜ枯れる?―処女詩集『若菜集』誕生の秘密をめぐって;小説論的に『破戒』を読む;習作時代の『春』・脱出の『家』―『春』の問題点と『家』の反私小説性;『新生』論―パリ滞在の意義;デカダンスとルネッサンス―続・『新生』論;『夜明け前』論―完璧な伏線による構成;『夜明け前』ノオト―小説の人物と背景の問題;『夜明け前』と偽官軍事件;『大菩薩峠』と『夜明け前』比較論―近代の歴史小説について)
第3部 全作品の解説と小論(作家以前の著作物;四つの詩集と『早春』;長編小説;五つの短編小説集;エッセイ集(随想、紀行文)
四つの童話集)
著者等紹介
松本鶴雄[マツモトツルオ]
1932年11月、埼玉県児玉郡で生まれる。早稲田大学文学部卒業、文芸評論家。日本大学、群馬県立女子大学教授を歴任。現在、日本大学大学院・社会情報研究科兼任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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