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日本画の所在―東アジアの視点から

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  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585270553
  • NDC分類 721.9
  • Cコード C3071

内容説明

西洋との邂逅により近代絵画としての「日本画」が誕生して100余年。近年のグローバリゼーションの展開、東アジアをめぐる情勢の変化は、「日本画」を現代へと続く未解決問題として浮かび上がらせることとなった。「日本画」はどこから来たのだろうか。今、どこを生きているだろうか。そして、これからどこへ行くのだろうか…“歴史”“領域”“表現”という3つの視点から、東アジアという場における「日本画」の形成・展開の諸相を歴史的・文化的に把捉し、「日本画」の概念を未来へとひらく画期的成果。

目次

序論 東アジアのなかの日本画、日本画のなかの東アジア
1 歴史(近代の日本画 その展開と諸様式;『NIHONGA』とは何か?―作品制作と展示の具体的観点から;いま「日本画」のソフトは何か;「“描く”絵画から“塗る”絵画へ」再考;特 論 東アジア絵画への眼差し―近代「日本画」成立以前)
2 領域(「日本画」の主題と表現―アジアとの関係の中で;東アジアの近現代絵画―各国の現場レポートから;東京藝術大学日本画の一九八〇年代をめぐって―教員、カリキュラム、入試の変遷から;東北画は可能か? Is Tohoku painting possible ? 三瀬夏之介;特別寄稿 中国における「岩彩絵画」の現状)
3 表現(現代「日本画」と東アジア―東洋絵画へのまなざし;日本画考―創作と教育の現場から;特別寄稿 絵は、線であり、残骸であり、ゆるぎない。;特別寄稿 「日本画」ではなく「日本の絵画」の特質を考える)

著者等紹介

北澤憲昭[キタザワノリアキ]
1951年生まれ。女子美術大学名誉教授。表象文化論学会会員。専門は美術批評、美術史

古田亮[フルタリョウ]
1964年生まれ。東京藝術大学大学美術館准教授。専門は日本近代美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きりさめ

2
「日本画」という括りの絵画の成り立ちから、他東アジアの岩彩画の盛衰、「東北画は可能か?」といった現代の日本画家や美術大学の取り組みやこれからの課題など様々なテーマを深く掘り下げられていたのでとても勉強になった。これは日本画を志す人には必見の本だと思う。ただ近代の日本美術史の知識の下地がないと読むのが難しいかもしれない。2021/05/01

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