「本読み」の民俗誌―交叉する文字と語り

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「本読み」の民俗誌―交叉する文字と語り

  • 川島 秀一【著】
  • 価格 ¥3,850(本体¥3,500)
  • 勉誠社(2020/06発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 297p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784585230816
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C1039

出版社内容情報

宗教的な講や田の水引きの農作業など村人が集まる機会に、独特の節回しで本を読んで聞かせる人びと、ホンヨミ。彼らによって読み伝えられた物語や由緒は、語り継がれ、また、時には書き写されながら、地域社会の共通の知となっていった。
地域社会において、〈本〉は、そして〈読む〉ことと〈書く〉ことはどのような意味を持っていたのか。三陸地方を中心に、ホンヨミに触れてきた人びとへの直接の取材から浮かび上がる民俗社会を描き出す。

内容説明

“本”と呼ばれるモノはいかに民俗社会と関わってきたのか―。宗教的な講や田の水引きの農作業など村人が集まる機会に、独特の節回しで本を読んで聞かせる人びと、ホンヨミ。彼らによって読み伝えられた物語や由緒は、語り継がれ、また、時には書き写されながら、地域社会の共通の知となっていった。地域社会において、“本”は、そして“読む”ことと“書く”ことはどのような意味を持っていたのか。三陸地方を中心に、ホンヨミに触れてきた人びとへの直接の取材から浮かび上がる民俗社会を描き出す。

目次

第1部 「本読み」の民俗(「本読み」の民俗―宮城県気仙沼地方の事例から;文字を聞く・文字を語る―「本読み」の民俗誌)
第2部 書物と語り(語り伝えと書き伝え―「歌津敵討ち」をめぐって;「女川口説」の伝承誌;ムラの歴史を語ること―仙台藩入谷村の「郷土誌」の発生;「入谷安部物語」の伝承世界)
第3部 漁村社会と文字文化―呪いから漁業権まで(「歌詠み」の民俗―宮城県気仙沼地方の事例から;花渕善兵衛のお通りだ―蛇除けの呪いを伝える家の伝承;鮭漁をめぐる伝説と歴史伝承―気仙川の漁業権の解放と規制;「浮鯛抄」をめぐる文字と口頭の伝承)

著者等紹介

川島秀一[カワシマシュウイチ]
1952年生まれ。東北大学災害科学国際研究所シニア研究員。専門は民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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イトノコ

22
図書館本。東北地方で行われてきた「本読み」の文化についての論文。なかなかに難しい内容。特に途中の古文書のパートは流し読み。本が安価に流通しておらず、識字率も高くなかった時代。もちろんネットなどの娯楽もなかった時代、本は村の共有財産であり、それを村人に読んで聞かせる「本読み」の人がいたと言う。読まれる本は地方に伝わる昔語りもあったが、少ないながらも流通していた講談本が主だった。当時初等教育を受け始めた子供達が、文盲の大人に読んで聞かせる事もあったと言うのが興味深い。今のネット文化に通じるものがあるかも。2021/06/27

bapaksejahtera

8
明治期鉄道では新聞を音読せぬよう注意された。私なども年寄りは書物を音読するものと記憶している。読書は音読する物であった。本書は書物が一般民衆の生活の中でどのように機能したか、古老からの聞き取りを中心とした民俗採取である。東北大学の研究者らしく宮城県とくに伊達領の話が多く私には親しい。明治から大正期、近代教育を受けた人間が講談本を中心とする音読を行う。これを好んで聴く年長者は書物を購入までして求めては音読を請うた。なかにはこれを暗証しては他に披露する者もあった。祭文語りなどもこうした習得に馴染んだという。2020/10/24

futomi

4
岩手や宮城など東北三陸沿岸地域の、昔話や伝承について。漁の合間や田仕事の時に本を読んだり覚えた物語をしてくれる人がいた。文字の読めない人が読んでもらうため本を買ってきたこともあった。 そこで語られた中に「順礼お鶴」、呪詛の言葉にや「鯖大師」の名が出てきて阿波の者としては驚き。2020/09/23

ガジ

0
大学の先輩にオススメされて読んだやつ。個人的には、本読みや本の流通に関わった人などについて記された第一部が面白かった。章一本一本が一論文としても成立している(し、「おわりに」と「まとめに」はめちゃくちゃ読みやすい) とりあえず本を図書館に返します2021/11/20

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