習近平時代のネット社会―「壁」と「微」の中国

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784585230458
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0036

出版社内容情報

ネット社会の主導権をめぐる〈壁=政権〉と〈微粒子=民間〉の攻防中国のネットユーザーは6億8000万人に達した。微博(TwitterとFacebookの要素を併せ持つミニブログ)、微信(LINEのようなメッセンジャーアプリ)は膨大な利用者数を誇り、娯楽から公共料金の支払いまでスマホで行うのはもはや常識となっている。だがそれらの活動は当局の厳しい監視下におかれており、違反者への懲罰は年を追ってエスカレートしている。
中国のネット言論空間は、習近平政権下でどのようになっているのか。壁に抗う微粒子たちの最新の動きを徹底分析。

序文
第1章 「微」時代に入った中国社会
第2章 ネット社会に吹き荒れた暴風
第3章 網民の抵抗
第4章 「微」時代の日中関係
第5章 識者インタビュー
結び:網民の心を封じることはできない

古畑康雄[フルハタ ヤスオ]
1966年東京生まれ。共同通信社記者。89年東京大学文学部(中国語中国文学)卒業後、共同通信社に入り、地方支社局を経て97年から北京の対外経済貿易大学に語学研修留学。帰国後、2001年から共同通信社の中国語ニュースサイト「共同網」を企画、運営(16年5月まで)。
中国のネット動向も研究、主要著書に『「網民」の反乱―ネットは中国を変えるか?』(勉誠出版、2012年)、『中国ネット最前線』(共著、渡辺浩平編、蒼蒼社、2010年)、『アジア遊学 193 中国リベラリズムの政治空間』(翻訳、石井知章・緒形康編、勉誠出版、2015年)など。

内容説明

中国のインターネットの発展は、7億の網民(ネット市民)が発言・交流する空間を生み出した。特にモバイル時代に入り「微博」「微信」など交流アプリが世論形成に大きな役割を果たしている。だが言論空間の主導権を奪われることに脅威を抱いた習近平政権は強い言論統制という「壁」を築く一方、利便性の高いネット環境を提供し、網民を囲い込もうとしている。「壁」と「微」の空間で何が起きているかを考察する。

目次

第1章 「微」時代に入った中国社会
第2章 ネット社会に吹き荒れた暴風
第3章 網民の抵抗
第4章 「微」時代の日中関係
第5章 識者インタビュー
結び―網民の心を封じることはできない

著者等紹介

古畑康雄[フルハタヤスオ]
1966年東京生まれ。共同通信社記者。89年東京大学文学部(中国語中国文学)卒業後、共同通信社に入り、地方支社局を経て97年から北京の対外経済貿易大学に語学研修留学。帰国後、2001年から共同通信社の中国語ニュースサイト「共同網」を企画、運営(16年5月まで)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

10
中国国内でのインターネット上の言論統制についての解説。2013年に習金平が「ネットは既に世論闘争の主戦場となっており、世論対策に取り組まねばならない」と宣言した「8.19講話」が大きな分岐点。反体制的なネット上の発信者の逮捕が続出。興味深いのは体制側のネット世論分析士という新たな雇用が創出され、成長産業のように捉えられているこの矛盾。近年中国の国家予算で国内の治安維持費が国防費を上回ったというのを何かで読んだ記憶があるが、いかに国内を治めるかが最重要課題なのだろう。 2016/12/22

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