西海固(シーハイク)の人々―中国最貧地区に住む回族の暮らし

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  • サイズ B6判/ページ数 370p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784585230304
  • NDC分類 389.221
  • Cコード C0039

内容説明

夏は猛暑、冬は極寒。土地は砂漠化し、降雨に恵まれないのに、農業以外の産業らしい産業がない。中国政府に「国家級貧国地区」と認定された、不毛の地に生きる中国最大のムスリム(イスラム教徒)民族集団・「回族」。巨大な帝国「中国」の抱える貧困問題や民族間の軋轢にさらされながら、感情豊かに、たくましく生きる人々の姿を、70枚の写真とエッセイで紡ぐ。魯迅賞作家と金路賞写真家による、貧しい故郷への熱い賛歌。

目次

第1部 母なる大地(乾いた海;髪菜狩り;昔ながらの家 ほか)
第2部 すぐに萎れる花(手を引いて;米麺夫妻;しきたり ほか)
第3部 澄んだ水と麦の穂(経を聴く;礼拝の思い出;澄んだ水と麦の穂 ほか)

著者等紹介

石舒清[シーシュウチン]
1969年、寧夏・海原県生まれ。回族。寧夏作家協会主席。短篇『水の中のナイフ』で小説選刊賞と第2回魯迅文学賞を受賞。短篇『清潔な日』『たそがれ』でそれぞれ第7回、第8回十月文学賞を受賞。短篇『果実の庭』で第3回人民文学賞を受賞。『苦土』『陰の力』でそれぞれ第5回、第8回の全国少数民族駿馬賞を受賞。作品はフランス語、日本語、ロシア語に翻訳されている

王征[ワンチェン]
1962年、寧夏・西吉県生まれ。回族。中国撮影家協会理事、南京視覚芸術学院客員教授。『永遠の西海固』により、中国芸術写真界の代表的な賞である金路賞、『集落で働く女性』により、同じく金像賞を受賞したのをはじめ、授賞多数。2000年以来、写真専門各誌より、毎年のようにその年度の最も重要な写真家に選ばれている

徳間佳信[トクマヨシノブ]
1952年生まれ。中国当代文学研究者、翻訳家。駒澤大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ジュースの素

3
中国でも一番の貧困の地域と言う 西海固。著者も写真家もその村で生まれた。 写真家の撮った 村での人々の写真を見て著者が思いを綴る。 モノクロの多くの写真が村の現実を語る。 破れた靴下をほどいて 新しい糸を少し足して 老人が編みなおしてくれる子供の靴下の話には感動する。 詰まる所、ここには教育が必要なのだと最後の言葉が結ばれている。2014/11/04

しいらでかんす

2
モノクロの写真が胸に迫る。遥るか中国の内陸の西海固で暮らす回族の人々。その人々の日常が石舒清のしなやかな文章と王征の写真で目の前に立ち上がる。2014/08/20

牛田モー

1
茫漠とした広野に跪き両手を差し伸べて何を祈るのか、辺境・西海固のムスリム。モノクロームの写真と文章を追ううち深海のごとき圧倒的な静けさに包まれる。色彩も音もない沈思黙考の水底。アッサラーム・アレイクム。(神の平和があなたの上に)2015/01/26

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