内容説明
初の日中比較研究で解明した霊魂の怪異。著者三十年の成果。神・妖怪・幽霊・鬼は霊魂の働きによる怪異現象である。人間と自然の霊魂が相互に交流しながら怪異を生む。日本と中国の古代から現代までを大観した霊魂の文化誌。ここでかんがえようとしている神・妖怪・幽霊・鬼などは、すべて霊魂の働きまたは存在形態である。もっと厳密にいうなら、霊魂が、とりまく自然環境は人間環境に反応して生み出す現象である。本書は、日本・中国、ときに朝鮮をも視野におさめ、「霊魂」の共通性と異質性を追求した東アジア伝統文化研究である。
目次
霊魂・神・精霊
妖怪と幽霊
中国の神観念
日本の神観念
中国の妖怪
日本の妖怪
日中妖怪観の比較
中国妖怪の形成―鋪首
日本の幽霊
日本人の他界観
祖霊信仰
幽霊の可視化
怨霊化する幽霊
地獄観の日本的変容
幽霊と妖怪の交錯
日本的幽霊像の形成
近世の幽霊
中国の幽霊
鬼
まとめ―日中の幽霊観
著者等紹介
諏訪春雄[スワハルオ]
1934年生まれ。学習院大学名誉教授、文学博士。民族文化の会代表、前国際浮世絵学会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 鳥海山の自然と生物




