出版社内容情報
シベリア出兵から大東亜戦争末期に至る日本の迷走を、情報将校として身をもって体験した樋口将軍によって密かに書き溜められていた苦闘の歴史が明らかになる。
内容説明
ハルビン特務機関長としてナチス・ドイツから満州に逃げてきた多数のユダヤ難民を救い、北方軍司令官としてキスカ島奇跡の撤退を指揮し、第五方面軍司令官としてスターリンの北海道占領計画を阻止した樋口季一郎中将が秘かに書き溜めていた厖大な記録の初公刊。
目次
樋口季一郎の生涯と活動
第1章 北方情報業務に関する回想
第2章 私の軍人としての最終章
第3章 世界大戦記
第4章 北方領土の問題
第5章 古き日露関係小史
第6章 戦後の樋口季一郎
著者等紹介
樋口隆一[ヒグチリュウイチ]
1946年東京生まれ。音楽学者・指揮者。明治学院大学名誉教授。DAAD友の会会長。音楽三田会会長。慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒、同大学院博士課程在学中にDAAD奨学生としてドイツ留学。テュービンゲン大学でG.フォン・ダーデルセンに師事。1979年、バッハのカンタータに関する研究で同大学哲学博士。A.スムスキーに指揮法を師事し、シュトゥットガルト聖母マリア教会で合唱指揮者を務めた。帰国後、音楽学者、指揮者、評論家として多彩な活動を展開。2000年、明治学院バッハ・アカデミーを設立し、芸術監督に就任。1988年、京都音楽賞研究評論部門賞、1989年、辻荘一賞、2002年、オーストリア学術芸術功労十字賞、2015年、ドイツからテオドル・ベルヒェム賞を授与された。2007~12年、国際音楽学会日本代表理事、2012~17年、同副会長。2017年、第20回国際音楽学会東京大会組織副委員長・プログラム委員長(日本政府観光局国際会議開催貢献賞受賞)。樋口季一郎将軍直系の孫(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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