内容説明
五街道の起点・日本橋には、江戸時代初期から多くの伊勢商人が進出した。今に続く鰹節販売の老舗“にんべん”を興した〓津家もそのうちの一つであった。亨保改革期から田沼時代・寛政改革・文化期まで活躍し、三百二十年の歴史の基礎を築いた〓津家三代・四代当主の活動を克明に記した日記・文書、そして、その思想・人生哲学を伝える史料を初めて翻刻、解題・通釈を付して公刊。資金繰り、相場の変動、雇用問題、家族の死、度重なる災害など、目まぐるしく変わる状況に彼らはいかに対応してきたのか―江戸に生きた商人・町人の暮らしを映し出す貴重資料。
目次
史料解題(〓津幸通日記;追遠訓;吉右衛門殿宛〓津伊兵衛幸通書状;遺嘱;福壽録;無言語;〓津伊七日記;〓津家姓系図)
翻刻
解説
著者等紹介
澤登寛聡[サワトヒロサト]
1952年生まれ。博士(文学)。法政大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。元法政大学文学部教授。専門は歴史学・江戸時代史(日本近世史)研究
筑後則[チクゴノリ]
1950年生まれ。法政大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、千葉科学大学非常勤講師。専門は日本近代史・江戸商人研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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