出版社内容情報
近代の日本人とユダヤ人との関係を詳細に記載。
同盟国ナチスの要求に反して、第二次大戦中に杉原千畝や樋口季一郎は4万人のユダヤ人を救出した。その行動や言説に関する記録・資料をユダヤ人研究者が繙き、日本の対ユダヤ人政策の実態を明らかにする。
内容説明
四万人ものユダヤ人の命を救った日本。イスラエルとの末長い親善友好のために知っておくべきこと。
目次
ユダヤ人が初めて出会った日本
二十世紀初頭の日本
日本人のユダヤ人観―神秘性とデマと畏怖について
ナチスの台頭と日本(一九二〇~三〇年代)
日本のユダヤ専門家
満州のユダヤ人と日本(一九三一~)
パスポートとビザ―日本のユダヤ人難民政策(一九三五~一九四一)
日本統治下の上海
アジア各地のユダヤ人―日本の占領軍政
日本人の「正義の人」―杉原千畝の真実
戦時中の日本に
戦時中の日本に住んだユダヤ人
日独関係における「ユダヤ問題」(一九三六~一九四五)
ホロコーストと日本―日・イスラエル関係の中で
著者等紹介
メッツィーニ,メロン[メッツィーニ,メロン] [Medzini,Meron]
ヘブライ大学名誉教授。江戸末期から明治初期にかけての日仏関係に関する研究で博士号(ハーバード大学)取得。著書「ゴルダーAの政治伝記」(2010)はイスラエル首相賞を受賞。日本近代史やイスラエル外交に関する著作・論文多数。また、1962年から1978年の間イスラエル政府広報局長として歴代イスラエル首相(レヴィ・エシュコル(1966~1969)、ゴルダ・メイア(1973~1974)及びイツハク・ラビン(1974~1975))のスポークスマンを務めた。2016年日本政府から旭日中綬章を受章
水内龍太[ミズウチリュウタ]
1983年外務省入省、オーストリア、タイ、イスラエル、ドイツに在勤経験。国際情報局分析第一課長、内閣官房内閣衛星情報センター分析部長、在デュッセルドルフ総領事等を歴任。2019年9月より駐ザンビア日本国大使。イスラエル在勤中(2004~2007)にテディ・カウフマン氏(ハルビン・ユダヤ人社会指導者アブラハム・カウフマン博士の子息)、ウィーンから「樋口ルート」で脱出したユダヤ人の子息等と交遊し、杉原千畝や樋口季一郎に関する研究をヘブライ大学やウィーン大学で発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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