出版社内容情報
諸勢力の思惑が交差する重層的な古代世界が見えてくる外交文書と外交儀礼を丹念に読み解き、5?9世紀の倭国・日本の対隋・唐・新羅・百済政策の実態を明らかにし、古代日本の外交関係と東部ユーラシアの国際秩序を体系的に考究。
また、「東部ユーラシア」という新たな枠組みに基づき、柔然・突厥・吐蕃・回鶻・契丹など様々な遊牧勢力を含む地域全体を、独自の支配理念や国際秩序が多数存在する場として理解する新しい世界史像の可能性を示す。
東部ユーラシア地図
序 章 東部ユーラシアと東アジア―政治圏と文化圏の設定―
第一部 五代両宋/遼金時代の外交文書と国際関係
第一章 隋唐五代両宋期における「致書文書」の再検討と五代十国の外交関係
第二章 宋代東部ユーラシアにおける外交文書と国際関係
第二部 南北朝―隋代の東部ユーラシアと倭国
第一章 五・六世紀東部ユーラシアの外交文書と外交儀礼―南北朝と柔然の事例から―
第二章 倭の五王の冊封と劉宋遣使―倭王武を中心に―
第三章 「日出処天子」外交文書再考―典故と翻訳の問題から―
第三部 唐の全盛期と倭国・日本の外交関係
第一章 『日本書紀』皇極紀百済関係記事の再検討
第二章 七世紀後半における倭国の外交儀礼
第三章 七世紀後半から八世紀前半の倭国・日本―新羅関係
第四部 八・九世紀日本の外交関係と君臣秩序
第一章 渤海の対日本外交文書について―六国史と『類聚国史』の写本調査から―
第二章 九世紀日本の君臣秩序と辞官・致仕の上表―状と批答に注目して―
終章 日本―渤海間の擬制親族関係について―東部ユーラシアの視点から―
参考文献
初出一覧
あとがき
索引(? 研究者名/? 史料・書名/? 事項)
廣瀬憲雄[ヒロセノリオ]
著・文・その他
内容説明
外交文書と外交儀礼を丹念に読み解き、5~9世紀の倭国・日本の対隋・唐・新羅・百済政策の実態を明らかにし、古代日本の外交関係と東部ユーラシアの国際秩序を体系的に考究。また、「東部ユーラシア」という新たな枠組みに基づき、柔然・突厥・吐蕃・回鶻・契丹など様々な遊牧勢力を含む地域全体を、独自の支配理念や国際秩序が多数存在する場として理解する新しい世界史像の可能性を示す。
目次
東部ユーラシアと東アジア―政治圏と文化圏の設定
第1部 五代両宋/遼金時代の外交文書と国際関係
第2部 南北朝―隋代の東部ユーラシアと倭国
第3部 唐の全盛期と倭国・日本の外交関係
第4部 八・九世紀日本の外交関係と君臣秩序
日本‐渤海間の擬制親族関係について―東部ユーラシアの視点から
著者等紹介
廣瀬憲雄[ヒロセノリオ]
1976年岐阜県生まれ。名古屋大学文学研究科博士後期課程修了。2010年名古屋大学高等研究院特任助教、2011年愛知大学助教、2013年同准教授。専門は日本古代史・東部ユーラシア対外関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。