内容説明
日本古代の宮都は「動く」という特徴を有していた―遷宮・遷都の背景にはいかなる歴史的・思想的背景があったのか、そして、その内部で展開する諸活動はどのように営まれたのか。古代国家の政治・文化の発信点であった「みやこ」をめぐり織りなされる諸相を、歴史学・考古学・歴史地理学の知見より立体的に描き出す画期的成果。
目次
第1部 みやこの動態(聖武天皇の恭仁遷都;古代都城と聖徳太子―小懇田宮・斑鳩宮・斑鳩寺;飛鳥諸宮から藤原京へ―宮から京への展開;菅原行幸考―平城遷都前夜のヤマト盆地北部;都をつくる、寺をつくる―造平城京司と造興福寺仏殿司についての覚書 ほか)
第2部 みやこの生態(穴穂部王の権益と拠点―石上・佐保・三輪;石川宮考;畿内衛士考―飛鳥藤原第一二八次調査出土木簡からの問題提起;元日朝賀儀・即位式と隼人;平城宮の夜 ほか)
著者等紹介
舘野和己[タテノカズミ]
1950年生。奈良女子大学研究院人文科学系教授。専門は日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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