考古学崩壊―前期旧石器捏造事件の深層

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考古学崩壊―前期旧石器捏造事件の深層

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  • サイズ A5判/ページ数 293p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585220916
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C0021

内容説明

2000年11月に発覚した「神の手」藤村新一による旧石器捏造事件から14年、発覚に重要な役割を果たした「告発者」が当時の体験と膨大な資料から、事件の全貌を明らかにする。なぜ学界は20年間にもわたってひとりの「超能力者」を信じてオカルト的説を論じたのか、その理由を岩宿遺跡発掘以来の旧石器時代研究史と当時の社会状況から解き明かす。そして、今、再び、考古学協会による検証作業と考古学の現状を問う。

目次

第1章 前期旧石器時代研究の歴史
第2章 「藤村前期旧石器」を基礎とした「論」の形成
第3章 捏造の発覚
第4章 捏造発覚後の研究者たちの意見
第5章 日本考古学協会による検証作業
第6章 藤村新一について
第7章 問題のありか
第8章 それからのこと
第9章 行政・マスコミ・町おこし

著者等紹介

竹岡俊樹[タケオカトシキ]
1950年京都府生まれ。明治大学史学地理学科卒業、東京教育大学日本史学科修士課程卒業、筑波大学歴史人類学研究科博士課程単位取得退学、パリ第6大学(ピエールとマリーキューリー大学)第4紀地質学博士課程修了。パリ第6大学博士。現職は共立女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぐうぐう

23
前期旧石器捏造事件の告発者の一人である竹岡俊樹による、事件のあらまし。早くから藤村新一に疑いの目を向け、その危うさを検証することを提案していた竹岡だが、本書の刊行は、事件から実に14年を経てのことだ。告発者なのだから、事件直後にドヤ顏で「ほら見たことか」と暴露本を出しても許される立場だったろうに、そうはせず、14年掛け、しかも、事件をスキャンダラスに論じるのではなく、あくまで考古学界の健全化のためとして問題提起しているところが、竹岡の誠実さだ。竹岡の執筆動機は、はっきりとしている。(つづく)2016/07/30

ステビア

17
痛烈。これぞ学者の良心というものだろう。方法論(型式論)を欠き、「古代のロマン」というフィクションを売る商売と化した考古学。再生の道はあるのだろうか。著者のような人がもっと増えればいいと思う。2015/06/20

月をみるもの

13
杉原・佐原のように、ちゃんとした対応をした学者がいなかったわけではない。しかし学会全体としては、「ひとりのアマチュアに騙されました」と言い募るのみで、なぜ騙されたのかという反省も、どうしたら再発が防げるかという分析もほとんどなにもやってないということがわかった。恐ろしいのは、旧石器のみならず他の時代の研究者も(考古学者はみな)同じなんじゃないの? と思われてしまうことなんだが、そういう危機感ないんだろうか。。2022/08/04

majiro

13
歴史としての検証をするには新しすぎるということかもしれない。ならば、50年後でも良いから、ちゃんと振り返ることが必要だよな。2018/10/07

ルアット

8
十数年前に世間で騒がれた藤村新一の「神の手」による、旧石器の捏造事件からそれまでの考古学が崩れていく。どうしてこのようになったのか。これといった検証をするでもなく権威のある一流の学者が認めているから、というだけで公式に認定されてしまう。このような日本の考古学界の体質に原因があると著者の痛烈な批判、見解によって、日本の考古学会の内情を暴きだしている。あのような事件があったにもかかわらず、現在の日本の考古学界は旧態依然としているようである。2015/01/17

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