出版社内容情報
石器の科学的な分析によって、人類の文化と歴史を復元する
300万年間にわたって製作され使用された石器は、人類が自然界に対して働きか
けた強力な手段であったと同時に、自らの脳と肉体を進化させた原動力でもあった。
旧石器時代の研究とは、遺跡に残された石器を資料として、日本列島で生起した旧石器時代人の歴史と、300万年間の人類史を明らかにすることにある。
本書では、既成の研究や理論によって資料を解釈するのではなく、目の前の具体的な資料を徹底的に分析して、旧石器時代人の文化と歴史を明らかにするための方法を示し、「前期旧石器」捏造事件によって崩壊した旧石器時代研究を再生するための、実践的かつ科学的な基盤を提供する。
内容説明
既成の研究や理論によって資料を解釈するのではなく、目の前の具体的な資料を徹底的に分析して、旧石器時代人の文化と歴史を明らかにするための方法を示し、「前期旧石器」捏造事件によって崩壊した旧石器時代研究を再生するための、実践的かつ科学的な基盤を提供する。
目次
第1部 石器分析(石器製作工程の記述の方法;剥片の分析;剥片石器の分析;剥片剥離技法の分析)
第2部 比較研究(日本列島における旧石器時代の石器分類;文化の種類;文化変容の論理)
第3部 遺跡分析―遺跡はどのようにして形成されたのか(1つの遺跡は1つの文化の所産か;大遺跡はどのようにして形成されたのか;環状ブロック群はどのようにして形成されたのか)
著者等紹介
竹岡俊樹[タケオカトシキ]
1950年京都府生まれ。明治大学史学地理学科卒業、東京教育大学日本史学科修士課程卒業、筑波大学歴史人類学研究科博士課程単位取得退学、パリ第6大学(ピエールとマリーキューリー大学)第4紀地質学博士課程修了。パリ第6大学博士。現職、共立女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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