アジア遊学
歴史のなかの金・銀・銅―鉱山文化の所産

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  • サイズ A5判/ページ数 199p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784585220596
  • NDC分類 560.921
  • Cコード C1320

内容説明

従来、日本の金・銀・銅は、これらを産出した鉱山の歴史という視点から研究されてきた。ところが近年では、ポトシ銀山や石見銀山などの世界遺産登録の動きにより、鉱山での技術・労働のみならず、周辺の環境や町並みを含めた広域社会システムや鉱山の文化的景観などの観点が重視されるようになってきた。鉱山から産出された金属は、南米・アジア・ヨーロッパ、そしてアフリカ・インド・東南アジアを含めた広域にわたる貿易・流通・貨幣の素材として再評価されている。このような動向のなかで、アジアとりわけ日本の鉱山が社会に占めた位置は大きい。本特集では、金・銀・銅とそれらを産出した鉱山を、技術・社会・経済をも包含した「鉱山文化」の視点でとらえなおすことを試みる。

目次

1 金・銀・銅をめぐる文化交流史(武士を育んだ奥州の金;鉛を食らう「銀の島」―日本の大航海時代の真相;銀のゆくえ―近世の広域的銀流通と中国 ほか)
2 日本の鉱山と地域社会―生産・信仰・暮らし(長登銅山と古代社会;石見銀山の文化とその基層;中近世の金山と社会・文化 ほか)
3 日本・アジア・ヨーロッパの鉱山文化―技術・環境・民俗(佐渡の鉱山文化―建築と町並み;中国雲南の鉱山文化―銅都・東川への旅;中世ヨーロッパの鉱山経営・技術革新・宗教)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

arere

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長登銅山の研究史をまとめた池田論文、銀大国となったうらに大量の鉛のぞんざいを指摘した飯沼論文、東北の平泉文化の背後に金とそれを必要とした八重樫論文など。読み応えあり。2013/08/13

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