内容説明
まだ日中に国交のなかった1969年、記者として来日したひとりの中国人がいた。国交回復交渉の糸口をさぐるため、中国外交部の特殊使命を受けた外交官/記者、王泰平。彼が残した70~73年の東京滞在日記を本邦初公開。田中角栄、周恩来をはじめとする要人たちの思惑から、当時の日本社会の諸相まで、“国交回復の舞台裏”を見つづけた男による日中交渉の一級資料。
目次
第1部 はじめての日本―1970年1月~1970年9月
第2部 中国承認の「なだれ現象」―1970年10月~1970年12月
第3部 周恩来外交の本領―1971年1月~1971年9月
第4部 中国、国連復帰―1971年10月~1971年12月
第5部 ニクソン訪中―1972年1月~1972年6月
第6部 田中内閣成立・日中国交回復―1972年7月~1972年12月
第7部 日中国交回復後はじめての新年とその後―1973年1月~1978年4月
著者等紹介
王泰平[オウタイヘイ]
1941年、中国遼寧省東港市生まれ。外交学院、北京外国語大学卒。中国外交部事務官、『北京日報』駐日特派員、国際問題専門誌『世界知識』副編集長、外交部政策研究局副局長などを歴任。また、札幌・福岡・大阪の中国総領事や、外交部大使、財団法人日中友好会館中国代表常任理事を務める。2007年、退職。現在は、中日友好21世紀委員会中国側副秘書長、中日韓経済発展協会会長、中日関係史学会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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