内容説明
古代ローマから東アジアを照射する。ローマ帝国の属州として、帝国の文化を受容し繁栄をなしたガリア・ローマ地域。熟達の日本古代史家がそこで見出したものはいったい何か―。国家とは何か、都市とは何か。交流のもたらす歴史的意義とはいかなるものか。周縁への視座から世界史の命題を解き明かし、世界史上における古代日本の位置を模索する比較史学へのアプローチ。
目次
はじめに―日本古代史家にとってのフランス
イギリスのローマの長城、ハドリアンズ・ウォール
属州・プロヴァンスのローマ遺跡―ニーム・アルル・オランジュなど
古代都市発掘・ローマのヴェゾン
サン・レミ再訪、都市グラヌムの景観
加茂遺跡の〓(ぼう)示札と敦煌懸泉置の墨書題記
地中海の港湾都市・マルセイユの古代
ガリア・ローマの首都、リヨン
フランスのポンペイ、ヴィエンヌのガリア・ローマ遺跡
古代ローマの偉大な残映〔ほか〕
著者等紹介
鈴木靖民[スズキヤスタミ]
1941年北海道生まれ。國學院大學教授・横浜市歴史博物館館長。文学博士。日本古代史・東アジア古代史専攻。考古学の成果を積極的に取り入れ、日本のほか、韓国・中国・ロシアをフィールドに、東アジア全体の広い視野から新たな日本古代史像の構築を試みている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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