内容説明
藩主松平容保や朝彦親王に忠節を尽くした漢学者秋月悌次郎、号は韋軒。戊辰戦争では会津藩の理論的指導者として最後まで官軍と戦い、維新後は禁固五年、東京の一高をへて、熊本の五高教授となり、人格者として同僚ラフカディオ・ハーンを感嘆させた。かくも壮絶な生涯から維新の実像が浮かび上がる。「刀史」などの漢詩・漢文資料を縦横に用いた評伝の白眉。
目次
第1章 書生時代
第2章 諸国遊歴
第3章 会津藩公用人
第4章 蝦夷時代
第5章 京都への再赴任
第6章 戊辰戦争
第7章 虜囚の境遇
第8章 恩赦
第9章 帰国
第10章 東京移住
第11章 五高教授時代
第12章 晩年
著者等紹介
徳田武[トクダタケシ]
1944年群馬県生まれ。明治大学法学部教授。早稲田大学第一文学部卒、1974年同大学院博士課程修了。文学博士。1979年に窪田空穂賞、1980年に日本古典文学会賞、1987年『日本近世小説と中国小説』で日本学士院賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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